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★採用担当者blog★vol.162 ~番外編~迷子になったAさん

佐々木です。

 

気が付いたらブログの更新が一か月以上止まっていました。

毎年この時期はこうなってしまいます。

採用チームも繁忙期真っ只中。

更新する間もないくらい、日々フル稼働です。

Aさんの「最近ブログ、更新していないよな」という言葉に、ついつい言い返したくなってしまいます。

だって大きなネタもなかったし…新入社員研修ネタとかをかくと「真面目くさって面白くない」とか言われるし(Aさんから)、

日々、ありふれた日常が過ぎて行っているだけだし…

そんな言い訳が頭をぐるぐるとめぐりました。

しかし、はたと気づきました。

「ネタ」と言っていることが、そもそも間違いなんだと。

このブログの隠れたテーマは「しごとって、日常って、楽しいのだ」。

イベントごとがないと更新できない、ありふれた日常を記事にできないなんて言い訳に過ぎない。

ということで、今回は採用チームのありふれた日常をつづりたいと思いますが、おそらくそんなことに興味が無い方が大半だとおもいますのでそういう方はこれ以上読み進めないことをおすすめします。

 

ある日の夕方。

あわただしく仕事をしていると、私の携帯がなりました。気づくとAさんから2回目の着信でした。

1回目に鳴ったときは、別の電話に出ていてまったく気がづきませんでした。

ちなみにこのブログを初めて読んでいただいている方のために補足しますと、Aさんとは、採用チームの責任者の男性です。念のため。

 

「もしもし」

 

ちょっといらついたAさんの声です。

どうやら採用チームの石崎の携帯も鳴らした様ですが、オフィスの電話をとっている石崎は気づかなかったようです。

 

「なんでしょうか」

 

「ここ、どこ?」

 

電話口からの逆質問。

ここどこって、あなたはどこにいらっしゃるのですか?

「どこ?といいますと?」

「●●園に行きたいんだけど、本当にこっちでいいいのかな?」

そういえば、さっき見学対応があるといって急いで出て行ったな。

4月まであとわずか。急な見学対応などもしばしば発生します。俺がいく!とAさんが出ていくこともあります。

そうか、園に向かっているんだ、と瞬時に理解しました。

 

「ああ、●●園に行くんですね」

「そう」

迷っているはずなのに、電話口では迷いなくずんずん歩くAさんの足音が聞こえます。

迷っている人の足音ではありません。

「こっちでいいのかな」と言われても、そもそもどっちに向かっているのかわかりません。

よくよく聞いてみると、目的地からは九十度の方向に向かっているようです。

 

「ずっと川沿いを歩いているんだけど」

 

いや、川沿いなんて歩きませんよ、と一言。

おかしいなあーおかしいなーとつぶやくAさん。

いえ、おかしくありません。

 

「とりあえず、それは進みすぎです。戻ってください」

 

Aさんがどこにいるのか、どこで迷子(?)になっているのかピンときました。

そのまま歩けば、隣の駅まで行く勢いです。

今すぐ、引き返してもらわなくては。

「引き返してください」

「え、引き返さないといけないの?こっちからいけないの?」

「いけないです」

「おかしいなあ・・・」

 

だから、おかしくないんですって。正しく間違えているんですって。

私はグーグルマップを見ながら話しているんですって。

どうして素直に聞こうとしないのだろう…。

忙しい時に、ついついイラっとしてしまうのが、人間です。

 

「もう…なんでそんなところまで歩いちゃったんですか?」

「だって、さっき電話かけたときすぐ出てくれなかったじゃん!」

私のせいですか?あなたが進みすぎたのは、私のせいですか?

 

「…とりあえず、まっすぐ進んでも、目的地にはたどり着きませんよ…」

 

もう、進みたいならすすめばいいと、半ばあきれて返しました。

デスクの周辺では、他部署の人たち、採用チームが聞き耳をたてているのがわかります。

クスクス…と笑っている声も聞こえます。

 

「あ、隣の駅まできちゃったよ!」

 

電話口からびっくりした声が聞こえます。本気で驚いているようです。

当然ながら、私は驚きませんでした。

 

「あきらめて戻ってください。そのほうが早いです。」

そろそろ諦めてくれるだろう…お願いだから諦めてほしい…。

「電車と徒歩、どっちが早いかなあ…」

歩いたほうが早いと思いますよと、根拠のない回答を返しました。

「わかったよ、じゃあ今来た道を戻るよ。じゃ」

 

プツ。

切れた電話。

よかった。やっと戻る気になってくれた。

そのうち、交番でもあるだろう。きっとお巡りさんがAさんを助けてくれる。

安心して仕事をはじめました。

 

10分後。

 

ブーブー。

震える携帯。Aさんからです。

 

「はい」

 

「はあ、はあ、疲れたよ…遠いよ…」

それはあなたが進みすぎてしまったからです、という言葉をのみこみ、お疲れ様ですと返しました。

 

「ところで、今●●にいるんだけど」

 

また予想しない場所にいる。

もう、なんでそんなところにいるんだろう。この人はふざけているんだろうか?上司の行動を疑います。

私を試しているんだろうか。

しかし電話口では先ほどの勢いはありません。はあ…はあ…と息も切れ切れの様子。

少し気の毒になってきました。

 

「とりあえずそのまま歩道橋を渡ってください」

 

こうなったら、無事に最後まで送り届けねば。

もう半ば、やけになっていました。刻一刻とすぎる時間。一向に進まない目の前の仕事。

しかし、この人を送り届けなければ、見学者の方に迷惑がかかる…約束の時間は迫っている…。

 

「今どこですか?」

 

「歩道橋の上。ここからどうやっていったらいいの?」

 

ついに折れた様子。こちらのアドバイスを素直に聞き入れる準備ができたようです。

これでこの試合の勝利を確信しました。

 

「いいですか、よく聞いてください」

 

グーグルマップを見ながら丁寧に説明します。

うん、うん、うん、と素直にきくAさん。どうやら指示どおりに進んでくれいるようです。

 

「あの園て、こんなに遠かったっけ?」

いえ、普通に進めば5分でつきます。

 

「はあ、はあ…これじゃ、脂肪燃焼しちゃうよ…」

よかったじゃないですか。健康的に痩せて、よかったじゃないですか。

 

順調にすすんでいくAさん。

 

「あ、あの建物かな?」

 

ついに目的地を発見したようです。

小さくガッツポーズ。

 

「そこは正面玄関からは入れませんから、建物にそって裏に回ってください。」

なんで正面玄関から入れないの?そんなのおかしくない?という問いは聞こえないふりをしました。

それは、作った人に聞いてください。

 

そして1分後。

 

「あ、ここだ。ついた!」

 

やった。ついにやった。

アリガトウという言葉を残し、Aさんは電話をきりました。

この様子をかたずをのんで見守ってた周囲の方々は、口々にねぎらってくれました。

迷っちゃったんだね…大変だったね…。Aさんが迷子になったことは、すっかり知れ渡ってしまいました。

無事に送り届けたこの安堵感と達成感。

なんだかものすごくいいことをしたような気になるのですから、人間て不思議です。

しかし達成感に浸るまもなく、一向に進まなかった仕事の山に再度むかったのでありました。

 

余談ですが、その時に見学に来てくださった方は、グローバルキッズへの入社を決めてくださったようです。

見学の対応をしてくれた園の職員の方々を含めての、チーム力の結果です。

ありがとうございました。

求職者の方々と出会う一回一回に、これからも全力で臨みたいと思います。

 

4月まであと一週間とわずか。

これからは新入社員研修や、新しく入社してくださる方の入社式など、イベントごとも目白押しです。

日常も楽しいのですが、気を取り直して、そんな模様も今後レポートしていきたいと思います。

 

 

(佐々木)